2014.06.09
「当社はCO2排出量削減のために再生可能エネルギーへの転換を図っており、最終的には再生可能エネルギーでクルマが走るモビリティ社会の実現を目指しています。海外での実績と日本国内にパートナーを有すること、また九州工場には太陽電池モジュール8千枚を設置することから設計施工技術が優れていると判断し、SPN社に決めました」
日産自動車 車両生産技術本部
エキスパートリーダー 岸 雄治様
Solar Power Network は日産自動車株式会社とのパートナーシップを発表する記者発表会を行いました。
SPNと日産自動車は日産・九州工場に2メガワットの屋上型太陽光発電システムを開発する合意を2014年3月に結んでいます。発電所の設計・建設から管理・運営まではSPNが一貫して行い、発電された電力は「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」にのっとり、全量が売電されます。稼働開始は 2015 年初旬の予定です。
記者発表会は2014年4月16日、カナダ大使館で行われ、日産自動車 車両生産技術本部エキスパートリーダー岸雄治氏、カナダ大使館の商務参事官/オンタリオ州政府駐日代表のロバート・アルマー氏、SPN の CEO兼社長のピーター・グッドマン、日本法人代表取締役の菅野善雄、バイス・プレジデントのジョナサン・パサードが列席しました。
発表会ではまず、SPNのCEO兼社長グッドマンが「SPNはゼロ・エミッション車の製造販売で世界をリードする日産グループの1社である日産九州に太陽光発電所を敷設し、ともに再生可能エネルギーの社会普及に貢献できることを誇りに思います」とスピーチをしました。
続いてグッドマンはカナダをはじめ、世界がこれまでに積み重ねてきた分散型電源への取組の実績を紹介し、また「世界的トレンドから見れば、日本はこれから産業用ルーフトップ型太陽光発電が本格的に飛躍する移行期に入る」という予測を語りました。
日産の岸氏はSPN との提携を決めた理由について記者から出た質問に対し、次のように回答しました。
「日産はCO2排出量削減のために再生可能エネルギーへの転換を図っており、最終的には再生可能エネルギーでクルマが走るモビリティ社会の実現を目指しています。海外での実績と日本国内にパートナーを有すること、また九州工場には太陽電池モジュール8千枚を設置することから設計施工技術が優れていると判断し、SPN社に決めました」
記者発表会の内容は多くのメディアで紹介されましたが、ウェブではたとえば以下でお読みいただけます。
自動車工場が変わる――日産がカナダ企業と協力して電力を生む (Smart Japan)
カナダSolar Power Network社、日産の工場屋根でメガソーラー事業、国内展開を加速(日経テクノロジー・オンライン)